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ヒロシマ胸に「より良い同盟へ」 ケネディ大使、都内で初スピーチ

 キャロライン・ケネディ駐日米大使は27日、東京都内のホテルで就任後初めてスピーチした。1978年の広島訪問の際、被爆した女性と面会した経験を基に「日米両国がより良い同盟関係を次世代に向けて築くことが重要だ」と訴えた。

 ケネディ大使は、日米友好などを目的とする非営利団体の日米協会と在日米国商工会議所が主催する歓迎昼食会に出席。約600人を前に約20分間スピーチした。

 広島訪問について、叔父の故エドワード・ケネディ上院議員と「病院を訪れ、被爆した女性と会った」と回顧。エドワード氏が日米が一緒に築く未来を語り、その後も両国の関係改善に努めていたと振り返った。その上で「両国がさらに緊密な関係を築くための仕事を私たちが担う番だ」と呼び掛けた。

 また、フィリピンの台風被害で米軍と自衛隊が協力して支援に当たったことを高く評価。日本の外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)創設関連法が27日に成立したことも支持した。中国が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したことに関して「安全を損ねる」と批判した。(藤村潤平)

(2013年11月28日朝刊掲載)

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