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　イラクで武装勢力によって２００４年に殺害された山口県宇部市出身のフリージャーナリスト橋田信介さんの妻、幸子さん（６０）＝静岡県清水町＝と広島県庄原市のＮＰＯ法人「さとやま交流館」が１１月に広島県三次市三良坂町の県道沿いに植えたビオラの苗の一部が、なくなっていることが分かった。

　苗は、同市に講演会に訪れた幸子さんと、交流館のメンバーが、１１月２２日、県道三次庄原線の車両待避所に並ぶプランター１９個に約２００株を植えていた。メンバーが今月３日午前１０時ごろ、９株がなくなっているのに気づき、三次署に被害届を出した。

　同日、メンバー２人が９株を植え直した。交流館の柳生寿憲理事長（６８）は「平和を願う心が踏みにじられた」と憤る。幸子さんは「花は人の心を癒やすもの。残念です」と話している。

（２０１３年１２月５日朝刊掲載）