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祖生通信所(岩国)設計へ 関連費計上 15年度にも着工

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転に備え、同市の米軍施設「祖生(そお)通信所」の使用再開に向けた設計作業の関連経費が計上された。防衛省は2014年度に設計を終え、15年度以降に着工する方針でいる。

 使用再開は、防衛省が10月、山口県と岩国市に伝えていた。日本海や四国沖の訓練空域を使用する米軍機が岩国基地と通信する場合に備え、鉄塔や通信局舎を再び整備する。日米両政府が艦載機移転を目指す17年ごろまでに整備を終える。

 設計は13年度から開始。同年度は、岩国基地で進める空母艦載機移転の関連工事費を活用した。

 祖生通信所はかつて米空軍横田基地(東京都)が管理し、在日米軍の通信網の中継点などで使っていた。現在は岩国基地が所管するが、03年に鉄塔が撤去され、通信所機能は事実上なくなっていた。(村田拓也)

(2013年12月25日朝刊掲載)

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