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各国外相ら被爆者と交流 広島市がNPDI概要発表

 広島市は21日、4月に市内である核兵器を持たない12カ国でつくる「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」外相会合の概要を明らかにした。11日の公開シンポジウムで幕開け。外相たちは12日に中区の原爆資料館を見学し、被爆の実態に触れた後、メーン会合に臨む。

 市によると、広島県や市、広島商工会議所などでつくるNPDI外相会合支援推進協議会が11日に中区の広島国際会議場で開くシンポは、参加国の政府関係者が核兵器の非人道性に焦点を当て廃絶策を話し合う。続いて外相と被爆者との意見交換の場を設ける。

 翌12日午前、外相たちは中区の平和記念公園で原爆慰霊碑に花を手向けた後、資料館を見学し、被爆者の証言を聞く。南区のグランドプリンスホテル広島に移動し、メーン会合で核軍縮の具体策を協議。午後に共同記者会見で成果を発表する。

 シンポや外相と被爆者の意見交換会などの開催経費1千万円は、市と県が折半。市はさらに原爆慰霊碑に手向ける花代や被爆者証言の会場費など160万円を負担する。いずれも2014年度当初予算案に計上する方針。市平和推進課は「外相会合を通じ、20年までの核兵器廃絶を願う広島のメッセージを発信したい」としている。(岡田浩平)

(2014年1月22日朝刊掲載)

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