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似島と原爆 証言映像で受賞 市民ビデオ作品の祭典 広島市東区の松田さん

 広島、山口両県のアマチュア映像作家グループ「広島エイト倶楽部(くらぶ)」会員の松田治三さん(77)=写真・広島市東区=の作品「広島原爆の惨禍―もう一つの証言映像」が、市民作品の祭典「東京ビデオフェスティバル」でグランプリに次ぐ「サポーター賞」に選ばれた。

 作品は18分50秒。被爆者が運び込まれた南区の似島の歴史について、亡くなった会員が生前に撮って残していた遺骨発掘調査の映像や、被爆者の証言を交えて伝える。似島に2年間で20回ほど通い、昨年春に完成した。

 フェスティバルには国内外から172点の応募があった。うち優秀作品賞に選ばれた10点を対象に18日、東京で公開審査があり、「似島の過去と現在を切り取り、資料的価値も高い」として松田さんの作品がサポーター賞に選ばれた。

 松田さんは「原爆の悲惨さを全国に伝えるきっかけになれば」と喜ぶ。希望者には作品のDVDを送る。松田さんTel080(1921)6803。(桑田勇樹)

(2014年1月22日朝刊掲載)

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