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空中給油機の移転受け入れに謝意 沖縄副知事、岩国市長を訪問

 沖縄県の高良倉吉副知事は22日、岩国市役所に福田良彦市長を訪ね、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のKC130空中給油機を今夏、米海兵隊岩国基地(岩国市)に移転する政府方針を受け入れたことについて謝意を伝えた。住民への対応や安全保障問題などで、継続的な連携強化も確認した。

 高良副知事は「普天間飛行場の危険性が目に見える形で除去される。率先してあるべき姿を示していただき、ありがたい」と感謝。沖縄の基地負担を全国で分かち合おうとする福田市長の姿勢を「本当に心強い」と評価し、他地域にも理解が広がることに期待感を示した。

 福田市長は「(沖縄の負担軽減を)国全体で考えていける環境をつくるべきだ。われわれもしっかり発信していきたい」と応じた。

 高良副知事は岩国市議会の桑原敏幸議長にも感謝の意を伝えた。23日は岩国基地内を視察する。

 政府は昨年10月末、日米合意に基づき、普天間飛行場の空中給油機15機をことし6月から9月までの間に岩国基地へ移転させることを市に要請。市は昨年12月、沖縄の基地負担軽減を主な理由として受け入れを表明した。

 福田市長はこの判断の過程で、沖縄県を視察。仲井真弘多(なかいまひろかず)知事との会談では、基地を抱える自治体同士の相互理解を深める方向で意見が一致していた。(野田華奈子)

(2014年1月23日朝刊掲載)

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