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「ネバダデー」核廃絶訴え 原爆慰霊碑前で座り込み

 米国が1951年にネバダ州で初めて核実験をした「ネバダデー」の27日、広島市中区の平和記念公園で、核兵器廃絶を訴える座り込みがあった。

 県原水禁が呼び掛け、被爆者たち約70人が集まった。「核実験全面禁止」と記した横断幕を掲げ、正午すぎから約30分間、原爆慰霊碑前に座り込んだ。

 佐古正明代表委員(53)はあいさつで、約1万7千個の核兵器が現存する国際情勢に懸念を表明。岸田文雄外相(広島1区)が20日、核兵器の限定使用を容認するかのような発言をした問題にも触れ、「言語道断だ。被爆国こそ核兵器廃絶の先頭に立つべきだ」と訴えた。

 参加者は、ネバダ核実験場の閉鎖や非核三原則の法制化などを掲げたアピール文も採択した。文書は同日、東京の在日米国大使館と首相官邸にファクスで送った。(田中美千子)

(2014年1月28日朝刊掲載)

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