×

ニュース

「平和学 外交経験生かす」 広島大科研 西田新センター長会見

 4月に広島大(東広島市)の平和科学研究センター長に就任する前国連大使の西田恒夫氏(66)が28日、東広島キャンパスで記者会見した。西田氏は「外交の前線でやってきたことを生かし、平和学について新たなインパクトのあるメッセージを発信したい」と抱負を述べた。

 西田氏は外務審議官や駐カナダ大使なども歴任。友人、知人といった人的ネットワークを積極的に活用していく考えも示した。

 核のない世界という広島の願いに対して、現状は軍拡、核拡散など反対の方向に動いていると指摘。「掛け声だけでなく実践につながるものを、広島ならではの着眼点、力強さで打ち出していくのが大学の課題。微力ながらお手伝いしたい」と力を込めた。

 広島大は、西田氏を特任教授、非常勤のセンター長として迎える。ともに会見した浅原利正学長は、現行1人のセンターの教員を4月から西田氏を含め5人とし、充実強化する考えを示した。(金山努)

(2014年1月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ