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　広島市中区で２０１３年夏、ワールド・ピース・コンサートなどを開いたピース・アーチ・ひろしまプロジェクト実行委員会は、収益の３千万円をひろしま国際センターと、ひろしま文化振興財団（いずれも中区）に寄付すると決めた。両団体は平和活動などに取り組む県内の団体への助成金に充てる。

　ひろしま国際センターは２７００万円の寄付を受け、平和貢献活動や大規模災害の被災者支援などの取り組みを公募。活動費の２分の１（上限２００万円）を助成する。

　ひろしま文化振興財団には３００万円。コンサートなど平和発信を目的とする芸術活動を募り、活動費の全額（上限３０万円）を助成する。いずれも各団体が助成先を選考する。

　実行委は県主導で１１年に設立。国内外の有名アーティストを招いたコンサートなどの収益を平和貢献活動への支援などに充てる計画で、１億７４００万円の収益を見込んだが、経費がかさんだ上に為替変動の影響を受け、３千万円にとどまった。実行委は３月末に解散する。（新本恭子）

（２０１４年１月２９日朝刊掲載）