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被爆70年事業 予算盛る 14年度に広島市 レストハウス改修など

 広島市が2015年の被爆70年に向けて計画する34事業のうち、平和記念公園(中区)のレストハウス改修や被爆70年史編集などの関連費用を14年度当初予算案に盛り込むことが29日、分かった。

 レストハウスは老朽化や耐震診断調査のため850万円を計上。外観を変えずに耐震補強や休憩スペースの改装をし、18年度のオープンを目指す。

 公園内ではまた、4400万円かけて原爆慰霊碑前の中央参道の舗装を改良。8月6日の平和記念式典の際、会場全面にテントを張る方針で、テントをつるす重機の重さに耐えられるようにする。

 一方、被爆70年史の資料調査や収集に2200万円を投じる。「都市と市民生活」をテーマに設定し、被爆者や復興関係者の証言を集め、17年度に発行を予定する。

 JR広島駅前(南区)にかかる大正末期建造の猿猴橋を当時の姿に復元するため、設計費2千万円も確保した。15年に開く被爆70年の企画展の準備経費も盛り込んでいる。

 市は14年度当初予算案を、2月13日開会予定の市議会定例会に提出する。(岡田浩平、加納亜弥)

(2014年1月30日朝刊掲載)

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