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島根県雲南市も安対協 島根2号機で14年度

 中国電力島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)の再稼働問題で、島根県雲南市は19日、原発行政に市民の声を反映させる市の安全対策協議会(安対協)を2014年度に設置する方針を明らかにした。同じ原発30キロ圏の出雲、安来市も既に設置の意向を示しており、島根県内の原発周辺3市で市民を交えた議論の枠組みが整えられる。

 雲南市の速水雄一市長は、2号機の再稼働について「安対協を設置し、安全審査結果と、市民や議会の意見を踏まえ市として判断したい」と説明。設置時期は未定だが、県からの意見照会の際に安対協を議論の場として活用する考えだ。

 県は昨年10月、島根原発の稼働など重要な判断をする際、周辺市の意見を参考にすることを定めた覚書を3市と締結した。3市は中電に対し立地自治体並みの安全協定の締結を求めている。(明知隼二)

(2014年2月20日朝刊掲載)

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