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「核の非人道性」を強調 資料館刷新でメッセージ案 有識者会議

 原爆資料館(広島市中区)の全面刷新に伴い、展示見直しの助言をする有識者検討会議(今中亘委員長、11人)は25日、同館東館で会合を開いた。国内外からの来館者を迎えるメッセージ文に「核兵器の非人道性」の文言を入れ、資料館の展示の狙いを強調することを決めた。

 委員10人が出席し、展示の導入部となる東館3階に掲げるメッセージ案を議論。事務局が示した3案のうち、資料館が被爆資料や遺品を通じて「核兵器がもたらす恐怖や非人道性を伝えている」との文案を軸に詰める方針で一致した。

 この日はほかに、原爆投下の背景や世界の核情勢を説明する東館2、3階の6コーナー計26項目の解説文もほぼ決めた。

 市は東館の改修に18日に着工した。今秋から閉館して内装工事などを進め、2016年4月に新展示で開館する。その後、本館の耐震工事と展示見直しを進め、18年4月に全面オープンする。(明知隼二)

(2014年3月26日朝刊掲載)

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