×

ニュース

平和の歌声 国連に響く 広島の合唱団コンサート

 広島の合唱団が25日、ニューヨークの国連本部で「平和と希望」をテーマにしたコンサートを開いた。広島と長崎への原爆投下から70年となるのを来年に控え、国連職員に平和への思いを新たにしてもらうのが狙い。(ニューヨーク発 山本慶一朗)

 エリザベト音楽大(広島市)の学生や広島県内で募集した男女計約60人が「上を向いて歩こう」(米国名「スキヤキ」)や民謡などを合唱。国連職員による合唱団も交え、広島市立原小6年の片山いつきさんが被爆者に思いを寄せて作詞した「わたしは想う My Thought」の英語版を披露し、歓声を浴びた。

 エリザベト音楽大の山本菜子さん(22)は「全員で平和の願いを込めて元気に歌った。笑顔と音楽は国境を超えると実感した」と話した。コンサートは、国連職員の合唱団が2012年、広島や長崎、沖縄で公演したのをきっかけに、交流が活発化して実現した。

(2014年3月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ