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広島市の平和行政に協力 広島大科研・西田新センター長

 広島大の平和科学研究センター長に4月1日に就く元国連大使の西田恒夫氏(66)が28日、広島市役所で松井一実市長と会談し、市の平和行政への協力を約束した。

 外務省総合外交政策局長やカナダ大使を歴任した西田氏は、核軍縮や核不拡散が後退しているとの認識を示し「8月6日以外にも、広島で何らかのイベントをつくってイニシアチブを発揮しては。センターも協力したい」と述べた。

 松井市長は「国と広島市の間合いをうまくとりながら平和外交を貫く仕掛けがいる」と西田氏の外交経験に期待した。

 西田氏は県庁で湯崎英彦知事とも会談し「日本の外交の重要な旗は平和と軍縮。被爆地のメッセージは重い」と強調。湯崎知事は「広島の主張を各国の意思決定者に伝えるにはネットワークが必要。時宜を得たセンター長就任」と歓迎した。(岡田浩平、下久保聖司)

(2014年3月29日朝刊掲載)

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