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ヒロシマを英訳25年 ボランティア団体「HIP」 中区で祝う会

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市のボランティア団体「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」(HIP)が発足25周年を迎えた。現在は主婦や会社員、被爆者たち95人が、被爆証言の英語通訳など地道な活動を続けている。19日に祝う会を開く。

 HIPは1984年12月、被爆者で英語通訳の経験がある小倉桂子さん(72)が代表となり、19人で活動を始めた。和英事典「ヒロシマ事典」、ガイド本「HIROSHIMA英語あんない」を出版、改訂してきた。

 最近は被爆地を訪れる海外の大学生や研修者たちの依頼に応じ、被爆証言の英語通訳を年間20団体程度、引き受けている。英語の専門用語の学習会や被爆者を招いた研修会などを月1回のペースで継続している。

 小倉さんは「一人一人が平和を伝える熱意を持って活動してきた。若い世代にこの意欲が広まれば」と願う。祝う会は19日午後6時半から中区八丁堀のレストラン「クスコカフェ」で開く。通訳志望者の参加も受け付ける。予約が必要で費用は3千円。小倉さんTel082(222)6103。

(2009年12月17日朝刊掲載)

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