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連載・特集

広島市13年度予算案 財政難で「選択と集中」

 広島市が7日発表した2013年度当初予算案。原爆・平和分野の主な施策を見ると―。

原爆平和・教育

来春の外相会合を支援

 日本、オーストラリアなど非核保有国10カ国でつくる「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」外相会合の2014年春開催に向け、支援経費を計上した。県や経済界と協議会をつくり、懸垂幕やバナーを作製。事前視察に訪れる各国の政府関係者の案内もする。

 平和市長会議の体制を強化する。地域ごとの活動の活性化策などを協議するため、リーダー的な役割を担う世界4都市を広島市の担当者が訪ねる。8月には中区で平和市長会議の総会を開く。

 教育面では、いじめ防止対策に力を入れる。早期発見・対応を目指し、全小学校の生徒指導主事を対象に年30時間の集中研修を実施。生徒指導主事を補助する非常勤講師を小学校20~30校に置く。

 市教委が独自に「ネットパトロール」に乗りだす。担当職員たちが個人を攻撃するインターネット上の書き込みを監視。関係する学校などに連絡する。

 中高一貫教育の強化のため、市立安佐北中・高(安佐北区)が14年度、広島中等教育学校(仮称)へ移行する。13年度は移行準備の経費を盛り込んだ。

<主な新規・主要事業>(◎新規、○継続、単位万円)

【原爆平和・教育】
◎国連ウィーン事務所での常設原爆展                  303
◎軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合の開催支援      400
○平和市長会議総会の開催                       5,000
○原爆資料館の再整備事業                       4,305
◎ネットパトロールの実施                            49
◎小学校生徒指導主事の集中研修                     124

(2013年2月8日朝刊掲載)

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