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ヒストリー

ヒロシマの記録1995 9月 ①


1995/9/1
広島日タイ友好協会(日下善暁会長)が、広島市の平和記念公園の「原爆の子の像」にタイの高校生たちが折ったつる2,000羽を供える
1995/9/1
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の「平和と環境のポスター展1995」が広島市の原爆資料館東館で始まる。大賞の福田繁雄氏の「ノー」など250点
1995/9/1
新党さきがけの武村正義代表(蔵相)が仏核実験再開に対する仏領ポリネシア・タヒチ島での国際抗議集会参加のため成田を出発。日本からの国会議員は22人
1995/9/1
国際環境保護団体グリーンピースが仏核実験再開阻止のため、抗議船「虹の戦士2」やゴムボート9隻で核実験場ムルロア環礁の仏領海に突入。仏軍特殊部隊が出動し、乗船していた独立運動指導者でファーア市のオスカー・テマル市長ら約60人全員の身柄を拘束
1995/9/1
国際原子力機関(IAEA)が、仏政府が要請していた核実験後のムルロア環礁環境調査について「実施可能かどうか検討中」との返書送付を明らかに
1995/9/1
土井たか子衆院議長とオーストリア、ノルウェーなど6カ国の女性国会議長による世界女性議長会議が東京都内で開かれ、中国と仏の核実験中止を求める東京決議を採択
1995/9/1
オーストラリアの反核市民団体「ノーモア・ヒロシマ連合」の約3,000人が仏と中国の核実験に反対し、メルボルンでデモ
1995/9/1
南米のチリ、ペルー、コロンビア、エクアドル4カ国が仏の核実験再開に抗議表明。海洋環境の監視態勢の強化も明らかに
1995/9/1
島根県の澄田信義知事が中国と仏の核実験に対し、記者会見で「県として抗議表明など具体的な行動を起こすことは念頭にない」
1995/9/1
防衛庁の衛藤征士郎長官が、米ホノルルでのオーストラリア、韓国国防相との会談で「仏と中国の核実験にはき然服として抗議する」と強調
1995/9/1
仏ルモンド紙が、仏と米が核実験の代替措置となる模擬装置(シュミレーター)開発の協力協定に1994年6月に調印と報道
1995/9/1
米第7戦術弾薬補給中隊の元隊員でワシントン州の原発電気技術者が「米軍板付基地に核兵器があった」と共同通信の取材に証言。元隊員は沖縄に1957年末から59年にかけて滞在、当時の主力核弾頭MK7などの整備に従事
1995/9/1
仏核実験再開に反対する日本原水協などの「9・1東京中央集会」が東京・日比谷公園で開かれ、約5,000人が参加。広島県原水協などの 「広島県中央集会」にも約400人が参加
1995/9/2
野坂浩賢官房長官が在日中国大使館で徐敦信大使と会談し、「核実験は極めて遺憾であり、無償資金援助は人道援助を除き凍結せざるを得ない」とあらためて中止要請
1995/9/2
仏核実験再開中止を求める国際抗議集会が仏領ポリネシアの政庁所在地パペーテで開かれ、10数カ国の国会議員約100人も参加。主催者を代表しオスカー・テマル・ファーア市長は「核実験をやめさせるには私たちの独立と自由が必要」。新党さきがけの武村正義代表(蔵相)は「私が核実験を反対するのは子孫にまで害をもたらすから」。住民ら約2,000人が平和行進
1995/9/2
仏軍特殊部隊に海上で拘束されたファーア市のオスカー・テマル市長が解放され、タヒチ島のファーア空港に到着
1995/9/2
広島インランドシー・ヨットクラブが、オスカー・テマル・ファーア市長に平岡敬広島市長のメッセージを手渡す
1995/9/2
ピース・リンク広島・呉・岩国(林修二世話人)のメンバー約30人が広島市の原爆慰霊碑前で1時間の座り込み。広島高校生平和ゼミナール(藤元愛・実行委員長)は在日仏、中国大使館に核実験中止を求めるアピール文を送付
1995/9/2
仏核実験に抗議し、原水禁国民会議やグリーンピース・ジャパンなど40団体が東京・代々木公園で「核のない地球を!ストップ核実験1万人アクション」を開催。広島原水禁など7団体も広島市中区で「核実験中止を求める9・2街頭行動」を展開、仏と中国への抗議はがき2,000枚を配る
1995/9/2
「ひろしま平和の歌」など原爆に関する音楽のデータベース化と収録のための「平和祈念コンサート」が広島市の現代美術館で始まる
1995/9/3
仏核実験場があるムルロア環礁に向け、新党さきがけの田中甲衆院議員ら日本の国会議員3人を含む9人の各国議員団がグリーンピースの抗議船で出発
1995/9/3
仏エールアンテル航空の旅客機エアバス(乗客289人)がスペインからパリに向かう途上にハイジャックされ、スイスに緊急着陸。犯人は仏核実験に抗議するスペイン男性
1995/9/3
「非核世界の実現を目指す国際議員連盟」が、仏領タヒチ島で日本やオーストラリアなど15カ国の議員が出席し発足。会長に現地ファーア市のオスカー・テマル市長、事務局長にオーストラリアのブルース・チャイルズ上院議員。副会長を要請された日本は就任を保留
1995/9/3
国連世界女性会議NGOフォーラムに参加のニュージーランドや韓国などの女性約300人が、中国・北京郊外の会場で核実験反対のデモ
1995/9/3
広島市女性指導者海外派遣団(団長・川瀬啓子安田女子短大教授、12人)が、中国・北京での第4回国連世界女性会議の非政府組織(NGO)フォーラム参加のため、市の平和宣言や原爆被害の実態などを盛り込んだ日本語・中国語・英語の冊子を携えて広島を出発
1995/9/3
日本ボーイスカウト広島県連盟(岡本繁連盟長)が、130カ国が参加したオランダでの世界ジャンボリーで折られた千羽づるを広島市平和記念公園の「原爆の子の像」にささげる
1995/9/3
中国・内蒙古青年文化芸術訪日団の6人が広島市の原爆資料館を見学。広島ペンクラブ(原田東岷会長)の招き
1995/9/4
衆院外務委員会(三原朝彦委員長)の一行6人がパリを訪れ、シュドル仏語圏相らに核実験中止の申し入れ
1995/9/4
野坂浩賢官房長官が中国・北京で李鉄映・中国国務委員兼国家経済体制改革委員会主任と会談し、「核廃絶の方向は、唯一の被爆国である日本国民の悲願だ」と中国の核実験中止を要請。李国務委員は「自衛のため」と述べ、日本の無償援助停止を強く批判
1995/9/4
「核兵器なくそう女性のつどい広島実行委員会」(代表・舟橋喜恵広島大教授)が、広島市中区のデパート前で仏と中国首脳あての核実験抗議はがき送付を呼び掛け
1995/9/4
グリーンピース・ジャパンや原子力資料情報室などでつくる「核実験連絡会」が東京港区の在日仏大使館まで緊急デモ。大阪でも市民3団体が仏総領事館前で抗議の座り込み
1995/9/4
ピース・リンク広島・呉・岩国(林修二世話人)とプルトニウム・アクション・ヒロシマ2(大庭里美代表)が、広島県や県内87自治体に仏と中国の核実験抗議の要請書を送付
1995/9/4
山口市議会が、仏と中国の核実験に抗議決議を全会一致で決議
1995/9/4
仏領ポリネシアを訪れた日本原水協などが原爆の写真パネルやビデオをタヒチ博物館に寄贈
1995/9/4
川崎市の仏人神父エドワード・ブジョストフスキーと日本山妙法寺の僧侶らが、東京都港区の在日仏大使館前で核実験抗議のハンスト。神父は「シラク大統領は悪魔の子か、神の子になりたいのか、決定する時だ」
1995/9/5
仏が午後零時半(日本時間6日午前6時半)仏領ポリネシアのムルロア環礁で核実験。1991年7月以来で、規模は20キロトン以下。仏国防省は 「核抑止力の信頼性を維持することは、わが国の軍事政策の最優先に据えられる」と声明。シラク大統領は国際非難に対し、仏の経済・外交利益のため断固たる姿勢を強調
1995/9/5
仏政府が核実験場ムルロア・ファンガタウファ環礁の放射能汚染を否定するPRビデオを制作し、南太平洋諸国の仏大使館に送る
1995/9/5
中国・北京の国連世界女性会議に出席の野坂浩賢官房長官が、中国と仏の名指しを避け「核実験の自制を強く求める」と政府代表演説
1995/9/5
仏ドシャレット外相が、仏領ポリネシアの核実験抗議集会への武村正義蔵相参加に「内政干渉である」と非難声明。併せて帰国中のジャン・ベルナール・ウーブリュー駐日大使にパリにとどまるように指示
1995/9/5
シラク仏大統領が国営テレビ「仏2」で「核実験回数は模擬実験技術に必要な情報が得られれば打ち切る」と、予定の7-8回の回数削減を示唆
1995/9/5
連合広島(島田勝行会長)が、仏と中国核実験に抗議する街頭キャラバンを広島県内で開始
1995/9/5
広島市PTA協議会(西伸一郎会長)が仏と中国核実験に対し、初の抗議文を両国の在日大使館に送付
1995/9/5
広島市の平岡敬市長がオランダでの国際自治体連合世界大会の非核自治体国際会議で、「人類が生き延びる道は核兵器の廃絶しかない」と講演、仏と中国の核実験中止を要請
1995/9/6
ポリネシア・タヒチ島で反核独立派の「人民奉仕党」の支持者ら約3,000人がファーア国際空港を占拠し、仏の武装警察隊と衝突。ファーア市中心部では放火、商店の略奪も発生
1995/9/6
仏の野党や労組、環境保護団体が核実験抗議デモをパリ市内で共催し、約5,000人が参加
1995/9/6
衆院文教委員会(伊吹文明委員長)の委員11人が、政府が世界遺産化の推薦を目指す原爆ドームを視察
1995/9/6
山口県原爆被爆者福祉会館ゆだ苑など主催のヤマグチ原爆死没者追悼・平和式典が山口市の原爆死没者之碑の前で。式典後、被爆者約70人が仏核実験に抗議の座り込み
1995/9/6
漫画家の加藤芳郎さんや里中満智子さんが呼び掛けた「大国エゴ=核兵器」テーマの漫画展が、南仏エクサンプロバンスでの10月開催が決まる。現地の仏日交流協会長が会場提供を申し出
1995/9/6
1995年度の日本新聞協会賞に、中国新聞社の連載特集「検証ヒロシマ1945-1995」、連載「核と人間」、インタビューシリーズ「核時代 昨日・今日・明日」の「ヒロシマ50年報道」が決まる
1995/9/6
米紙ニューヨーク・タイムズは仏核実験を3面の下段と地味な扱い。トップ記事はカリブ海のハリケーン情報などで、核実験の是非には一切触れず
1995/9/6
広島県原水協や広島県被団協(金子一士理事長)の約150人が、広島市の原爆慰霊碑前で仏核実験に抗議の座り込み
1995/9/6
広島県原水禁が広島市の街頭で、仏核実験抗議はがきを配布し、送付を呼び掛け
1995/9/6
広島市が平岡敬市長名の仏核実験抗議文をジャン・ベルナール・ウーブリュー駐日仏大使あてに送付。「南太平洋の非核地帯で強行したことは人類への背信行為であり、許されない暴挙」。広島県も藤田雄山知事名と桧山俊宏議長の連名で抗議文
1995/9/6
ニュージーランドとチリは駐仏大使の召喚を表明○南太平洋のナムル共和国は対仏外交関係の凍結を発表○南アフリカのヌゾ外相が非難声明○村山富市首相は「極めて遺憾」と表明し、河野洋平外相は「国際社会の核軍縮への真摯(し)な努力に逆行する」と駐日代理大使に抗議○中国外務省の陳健報道局長は「仏が他の国とともに1996年末までの包括的核実験禁止条約(CTBT)締結に努力するよう希望する」とのコメントを発表○ドイツのコール首相は連邦議会で「仏との友好は戦後のかけがえのない成果」と仏批判を拒否○韓国の環境保護団体「環境運動連合」の約20人がソウルの仏文化院を一時占拠
1995/9/7
仏大統領府が、核実験への日本の批判を不満にシラク大統領は招待されても近い将来の訪日はないとの方針を明らかに
1995/9/7
キーティング・オーストラリア首相が南太平洋諸国会議 (SPF)議長として、仏の核実験計画の放棄を訴え
1995/9/7
米エネルギー省が、核爆発を必要としない模擬実験に使うスーパーコンピューター共同開発のため大手半導体メーカーと約44億5千万円の契約締結
1995/9/7
南仏エクサンプロバンスで開催予定の日仏文学シンポジウムの中止が決まる。仏核実験への国際的な非難が影響
1995/9/7
「ヒロシマ・ナガサキの修学旅行を手伝う会」の江口保さんが東京へ去るに当たり、広島大で講演。1986年から広島市内に住み、1,000校の修学旅行に協力
1995/9/7
中国・北京での国連世界女性会議に参加の国際的な非政府組織「平和と自由のための国際女性連合」が仏核実験の非難声明。核兵器完全廃棄を求める緊急決議を提案
1995/9/7
府中第2中生徒会が、府中市の「少年少女主張大会」で仏核実験に抗議する緊急アピール
1995/9/7
大阪府内の総合商社、メーカーなど316社でつくる大阪貿易会(岩野正彦会長)が、会員企業と全国12都道府県の貿易関連15団体に仏製品の輸入・販売自粛を要請
1995/9/7
広島県料飲・飲食業環境衛生同業組合(松田昌之理事長)の加盟店で仏核実験に抗議して、仏産ワイン・ブランデー不売運動が始まる
1995/9/7
平岡敬広島市長がオランダ・ハーグの「非核自治体国際会議」で、核実験実施の仏と中国を非難し、核兵器の廃棄を訴え
1995/9/8
仏国営エールフランスと民間のAOM仏航空が、仏領ポリネシア・タヒチ島のファーア国際空港が暴動で破壊されたため、タヒチへの運行を中止
1995/9/8
国際司法裁判所(ICJ)が、ニュージージーランドが申請した南太平洋での仏核実験中止の仮処分に関連して、11日に両国から見解を聴くことを明らかに
1995/9/8
仏領ポリネシアのガストン・フロス行政長官が、タヒチのファーア国際空港とパペーテで起きた暴動は「オーストラリア、ニュージーランド、日本のテレビ局がいたから大きくなった」と主張
1995/9/8
下関原爆被害者の会(飯田定雄会長)が仏核実験への抗議文を在日仏大使館へ郵送
1995/9/8
タヒチ島のファーア国際空港の民間航空局が、日中に限り9日から閉鎖されている空港を一部再開する方針を明らかに
1995/9/8
欧州連合(EU)の欧州委員会が、シラク仏大統領が南太平洋の核実験場への調査団受け入れに同意したと発表
1995/9/8
長崎県が被爆50周年を記念し創設した「永井隆平和記念・長崎賞」に、長崎市の聖フランシスコ病院顧問の秋月辰一郎氏
1995/9/8
広島県原水禁などが呼び掛けた「フランスと中国の核実験中止を求める広島県民集会」に約1,200人が参加
1995/9/8
平岡敬広島市長が仏外務省のブランシュメゾン・アジア局長を訪ね、シラク大統領あての仏核実験抗議文を手渡す
1995/9/8
オーストラリアやニュージーランドで、仏製品ボイコットの動きが広がる。シドニー空港では、オーストラリア・サービシズ労組(ASU)が仏政府や仏航空機の荷物取り扱いを拒否
1995/9/8
政府が仏核実験に抗議するため、政府特使として松永信雄政府代表の派遣を固める
1995/9/8
広島県被団協(伊藤サカエ理事長)や広島県原水禁のメンバーら130人が、広島市の原爆慰霊碑前で仏核実験へ抗議の座り込み
1995/9/8
仏のドシャレット外相が、武村正義蔵相のタヒチ核実験反対集会への参加について「私が日本の政策に反対して訪日したら罷免される」と非難
1995/9/9
全国の17都道府県知事と7政令指定都市市長が、仏核実験に抗議する声明、コメントなどを発表していることが、共同通信の調査で分かる
1995/9/9
広島の子供たちでるくる「サダコ・クラブ」が、広島平和教育研究所に集まり、シラク仏大統領あてに核実験強行への抗議文を作成
1995/9/9
インドのプラナーブ・ムカルージ外相が、平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学した後、原爆慰霊碑に献花。「明確な期間を設定し、核兵器をなくす努力が必要」と述べる
1995/9/9
笠岡市職員労働組合(柚木義和委員長)が、仏核実験に抗議のため、代表団を東京に派遣。仏大使館前でハンガーストライキ
1995/9/9
山口県・徳山高の1年生4クラスが、文化祭「徳高祭」で空き缶8000個を使った原爆ドームの壁画を製作し、本館に掲げる
1995/9/9
世界平和連帯都市市長会議が、シラク仏大統領に核実験強行に対する抗議文を送る
1995/9/9
仏領ポリネシアの人民奉仕党のラジオ局テファナが、仏の次回核実験は3、4週間後に行われる見通しと伝える
1995/9/10
島根県三刀屋町が、第5回永井隆平和賞の発表式。13人の入賞者を表彰
1995/9/10
部落解放同盟広島県連合会東部地区協議会が、中国、仏の核実験に抗議表明
1995/9/10
連合広島福山地区協議会が、福山市内の2カ所で仏、中国の核実験に抗議して街頭活動
1995/9/10
核実験に抗議してムルロア環礁の仏領内に突入し、仏軍にだ捕された新党さきがけの田中甲、宇佐美登両衆院議員が釈放される
1995/9/10
日本の平和団体「ピースボート」の世界一周航海船が、キューバの首都ハバナに入港し、約380人が仏核実験に抗議
1995/9/10
イタリアのサッカー・セリエAの試合で、選手が試合前にユニホームの上に「核実験ノー」と書いたシャツを着て仏核実験に抗議
1995/9/10
被爆者で元広島平和文化センター職員の松原美代子さんが、米、英、ドイツ3カ国での証言の旅に出発
1995/9/10
仏の日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュが、仏世論研究所が実施した核実験についての意識調査では、60%が反対、36%が容認と報道
1995/9/10
米国のパウエル前統合参謀本部議長が、自叙伝の中で、湾岸戦争の際に核兵器使用の可能性に関する秘密報告書を作成したものの、最終的に破棄したことを明らかに
1995/9/10
スペイン・サンタンデルで開かれた欧州連合(EU)の非公式外相会議に参加した15カ国のうち13カ国が、仏核実験強行に反対する意向を表明し、今後の実験中止を要請
1995/9/10
シラク仏大統領が、民間テレビTFIのインタビュー番組で、「核抑止力維持のため不可欠」と核実験を重ねて正当化
1995/9/10
国際環境保護団体「グリーンピース」が、仏核実験に抗議してムルロア環礁の仏領海内に突入。新党さきがけの田中甲、宇佐美登の両衆院議員らが身柄を拘束される
1995/9/11
光市議会が、中国と仏の核実験に抗議し、核兵器全面禁止・廃絶の国際条約締結を求める要望を決議
1995/9/11
下松市の「核兵器をなくし平和を願う市民集会」が、仏核実験に抗議して市役所横のグリーンプラザで座り込み
1995/9/11
「宇部市に非核平和都市宣言碑を設置をさせる会」が、藤田忠夫市長に碑の設置を求める陳情書を提出
1995/9/11
山口県熊毛郡上関町の「原発に反対し上関町の安全と発展を考える会」が、玖珂郡大畠町議会に上関原発の誘致反対を求める請願書を提出
1995/9/11
日本原水協などの原水禁世界大会実行委員会代表団と原水禁国民会議代表団が、核実験への抗議行動を終え、仏領ポリネシアのタヒチ島から帰国の途に
1995/9/11
岡山県議会が中国と仏の核実験抗議を決議
1995/9/11
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が、4日間の日程でウイーンで始まった
1995/9/11
オーストラリアの野党・自由党の外交問題スポークスマン、アレクサンダー・ダウナー氏が、仏核実験は4回で終了する見通し、とする声明を発表
1995/9/11
朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)が、クアラルンプールで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と初の直接協議
1995/9/11
阪神大震災に遭った神戸市の写真製版会社経営横山幸稔さんが、仏や中国の核実験に抗議する反核ポスター1000枚を作り、国内外に送るよう広島県原水禁に託す
1995/9/11
国際司法裁判所(ICJ)が、ニュージーランドが提訴した仏核実験の即時中止を求める訴えの審理開始
1995/9/11
米国ワシントンのジョージタウン大学が、広島平和文化センターから貸し出された写真などを展示する原爆展を開催
1995/9/11
環境保護団体グリーンピースなどが、パリで仏核実験に抗議してデモ行進。約3000人が参加
1995/9/11
山口市議会の有志17人が、中国と仏の核実験に抗議して市役所玄関前で座り込み
1995/9/11
因島市議会が、仏と中国の核実験に抗議し、核兵器全廃を求める意見書を可決
1995/9/11
井原市議会が、仏と中国の核実験抗議を決議
1995/9/11
岡山県被爆者会や同県生活協同組合連合会など5団体が、県議会に非核県宣言をするよう陳情
1995/9/11
朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、軽水炉提供協定に関する協議を11日から2日間、クアラルンプールで開く
1995/9/12
反核市民団体「プルトニウム・アクション・ヒロシマ2」のメンバー3人が、仏核実験や日本の核開発に反対して広島市中区の中国電力本社前で座り込み
1995/9/12
朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、クアラルンプールでの直接協議を終える。2、3週間以内に再協議で合意
1995/9/12
中国訪問中のカザフスタンのナザルバエフ大統領が、江沢民国家主席に核実験停止を要請
1995/9/12
自民党が総務会で、仏核実験に抗議して身柄を拘束された新党さきがけの2衆院議員を批判
1995/9/12
広島市が、戦後50周年を記念する国の「原爆死没者追悼平和祈念館」の建設用地を、平和記念公園の市レストハウス南側に決定
1995/9/12
広島県甲奴郡上下町議会が、中国と仏の核実験に抗議する意見書を可決
1995/9/12
浜田市議会が中国と仏の核実験抗議を決議。島根県大原郡大東町議会も
1995/9/12
徳山市議会が中国と仏の核実験抗議を決議。山口県佐波郡徳地町、玖珂郡和木町議会も
1995/9/12
ミヨン仏国防相とニュージーランドのボルジャー首相が、仏のテレビ番組で核実験をめぐって討論
1995/9/12
英国BBC放送が、1993年8月に起きたウエールズ北部アングルシー島の原子力発電所の事故は炉心溶融(メルトダウン)に結び付きかねない危険な状態だった、と報道
1995/9/12
欧州連合(EU)の議員団6人が、欧州議会に仏の核実験反対決議案を提案するため、原爆資料館を視察
1995/9/12
大竹市議会が、中国、仏の核実験抗議を決議
1995/9/12
アルゼンチンのブエノスアイレス在住の谷千恵子さんが、アルゼンチンで発刊されたジョン・ハーシーの「ヒロシマ」の初の日本語版「ヒロシマと原子爆弾」を広島市に寄贈
1995/9/12
広島弁護士会が常議員会を開き、核兵器廃絶を訴える平和推進委員会の設置を決定
1995/9/12
広島県深安郡神辺町の原爆被害者の会が、被爆証言集「被爆50年目の証言-あの日・忘れまじ」を発刊
1995/9/13
南太平洋の16カ国・地域で構成する南太平洋諸国会議 (SPF)の首脳会議が、パプアニューギニアのマダンで開幕。仏の核実験非難の特別宣言を予定
1995/9/13
野坂浩賢官房長官が、仏核実験に抗議して身柄を拘束された新党さきがけの2衆院議員について、個人的な行為で政府は関与えしない、との見解を表明
1995/9/13
反核市民団体ピースリンク広島・呉・岩国が、広島県北の17町村に米軍の低飛行訓練の中止を求めるよう要請
1995/9/13
青森県上北郡六カ所村のウラン濃縮工場が、電気系統の定期点検中に停電
1995/9/13
松永信雄・政府特使が、パリでドシャレッド仏外相と会談し、核実験停止を求めるシラク大統領あての村山富市首相のメッセージを伝える。会談は平行線に
1995/9/13
小野田市、下関市議会が、中国、フランスの核実験抗議を決議。山口県玖珂郡大畠町議会も
1995/9/13
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が閉幕。18日からの総会に核実験の非難決議を提出する意向を表明。中国、仏の名指しは避ける
1995/9/13
米国のマカリー報道官が、11月3日に米仏首脳会談が開かれると発表
1995/9/13
タヒチを訪れた原水禁国民会議代表団の被爆者らが、市役所で帰国報告会見
1995/9/13
大竹市が、市民から疑問の声が上がっていた中国・四川省の友好都市・都江堰市への訪問団派遣を決定
1995/9/13
広島県安芸郡海田町議会が、中国と仏の核実験抗議を決議
1995/9/13
中国が、核実験に対する日本の批判は覇権主義的な内政干渉と強く非難
1995/9/14
広島県内の被爆者組織など13団体でつくる「フランス・中国の核実験中止を求める広島緊急行動委員会」が、結成会合を開き、抗議の座り込みや不買運動などを申し合わせる。
1995/9/14
広島県理容環境衛生同業組合が、仏や中国の核実験に抗議して県内の約二千五百六十店に「ノーモア核実験」のステッカーを張り出すことを決める
1995/9/14
下松市、柳井市議会が中国、仏の核実験抗議を決議
1995/9/14
笠岡市議会が中国、フランスの核実験抗議を決議
1995/9/14
広島県賀茂郡大和町議会が中国、フランスの核実験抗議を決議
1995/9/14
広島折鶴の会が、仏の核実験抗議のためタヒチ島を訪れた広島インランドシー・ヨットクラブの原正憲さんから、現地での交流の話を聞く
1995/9/14
英国の日刊紙ガーディアンが、環境保護団体グリーンピースの抗議船「MVグリーンピース」が仏核実験に抗議して仏軍にだ捕されたのは、現場の活動家が本部の支持に従わなかったため、と報道
1995/9/14
ニュージーランド・ラグビー協会のリッチー・ガイ会長が、オールブラックスのフランカー、ジョッシュ・クロンフェルドが核実験反対と書いたヘッドギアを着用することを許可しないと語る
1995/9/14
中国外務担当責任者訪日団の陳華団長が、新進党の鹿野道彦「明日の内閣」外交担当に「中国の核実験は米国向け」と述べる
1995/9/14
松永信雄・政府特使が、シラク仏大統領を表敬訪問し、核実験再開の再考と全面停止を要請
1995/9/14
南太平洋諸国会議(SPF)の首脳会議が、仏の核実験に「強い怒り」を表明する特別声明を採択
1995/9/14
「長崎の証言の会」が、広島、長崎の被爆者の証言や核兵器廃絶運動の動きをまとめた「証言1995-ヒロシマ・ナガサキの声第9集」を発刊
1995/9/15
長崎市の被爆者ら労働団体が、米海軍第七艦隊の旗艦ブルーリッジの長崎港への初入港に抗議
1995/9/15
広島の被爆者、松原美代子さんが、原爆展が開かれている米国クリントン大統領の母校ジョージタウン大学で被爆体験を証言し、若い人が核兵器廃絶のリーダーシップをとるよう訴える
1995/9/15
中国・北京で開いた国連主催の第四回世界女性会議が、包括的核実験禁止条約の締結へ向けた交渉支持などを盛り込んだ「北京宣言」などを採択して、12日間の日程を終える
1995/9/15
仏核実験抗議などのため平岡敬広島市長が欧州、カナダ訪問を終えて帰国会見。パリ周辺の6市長と、連携して核実験反対の行動を展開することに合意
1995/9/15
河野外相が、26日に国連総会で行う一般演説で、核保有国に対し核実験の「自制」を強く迫るなど演説の骨格を固める
1995/9/15
南太平洋諸国会議(SPF)首脳会議が、放射性廃棄物を含む有害廃棄物の域内持ち込みを禁止する有害廃棄物移動禁止条約などを採択し、終了
1995/9/15
京都大が、広島県佐伯郡大野町の宮浜温泉で、原爆投下直後に大野陸軍病院で被爆者診療や被害調査にあたり、枕崎台風の犠牲になった京都大原爆災害総合研究調査班(11人)の慰霊の集いを開いた。初めて主催。

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