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アジア太平洋 中国戦略批判 講演で岸田外相

 岸田文雄外相(広島1区)は21日の東京都内での講演で、中国がアジア太平洋地域で影響力を拡大して米国と権益を分け合おうとしているとし、「わが国として到底受け入れることができない」と批判した。

 岸田氏は「経済発展を背景に、中国は新しい米中関係を打ち出そうとしている」と指摘。昨年6月の米中首脳会談での習近平国家主席の発言を引用して「『太平洋は大変広く、米中二つの国で分け合うのに十分な広さがある』と堂々と言っている」と不快感を表した。

 また、広島市で11、12の両日にあった軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合について「各国外相から大きな反響があった。核軍縮の分野をリードする日本として、(被爆地の)広島開催という舞台設定などを通じて存在感を示すことができた」と振り返った。

 自身の党総裁選出馬に関し「われこそはという気概を持って政治に関わる姿勢は大事だ。それぞれ大きな志を持って努力をすべきだ」と含みを残した。

(2014年4月22日朝刊掲載)

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