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厚労相、控訴断念も視野 原爆症認定 岡山地裁が賠償命令

 田村憲久厚生労働相は25日、却下した原爆症の認定申請で審査の過失を認めて国に賠償を命じた岡山地裁判決について控訴断念も視野に入れて対応を検討していることを明らかにした。

 記者会見で田村氏は、原告へ30万円の支払いを命じた23日の岡山地裁判決について「非常に厳しい」との受け止めを示した。審査の際、原告の入市被爆を証明する資料を見落とした事実を認めた上で「そういう点を踏まえ、対応を考えたい」と述べた。控訴するかどうかは明言しなかった。

 一方、現在の申請用紙は、申請者の被爆状況を記入する欄を設けた形式に変えたため、「基本的にその後は(見落としなどが)ないような体制を取っている」と強調した。(藤村潤平)

(2014年4月26日朝刊掲載)

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