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平和の願い 組曲に乗せ 広島ジュニアコーラス 1曲目初披露 被爆70年に向け5曲創作

 広島市内の子ども約30人でつくる合唱団「広島ジュニアコーラス」が来年の被爆70年に向け、平和などをテーマにしたオリジナル組曲の創作に取り組んでいる。27日に広島市中区のアステールプラザで開いた定期演奏会で、団員が作詞した1曲目「平和とは」を初めて披露した。(山本乃輔)

 「平和とはみんなが幸せだと言えること」「平和のため歌う あの日を忘れないために歌う 広島から」―。伸びやかなハーモニーが約700人の聴衆を包んだ。作詞したのは安佐南区の祇園中1年隅田ももさん(12)。「この歌で少しでも世界の争いごとが減れば」と期待を込める。

 合唱団を指導する県合唱連盟理事長の谷千鶴子さん(70)が、東京在住の作曲家新実徳英さんに作曲を依頼した。今後も団員たちが家族や友達をテーマに作詞し、全5曲の組曲をつくる計画。谷さんは「広島の子どもが作詞を手掛け、自ら歌い上げることで世界に強い印象を与えたい」と願う。

 合唱に聞き入った安佐北区の無職栗栖義典さん(66)は「子どもの歌声は純粋で胸に迫る」と感心していた。

(2014年4月28日朝刊掲載)

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