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「事態収束 タイと交流を」 駐日大使、山口県・村岡知事に呼び掛け

 タイのタナティップ・ウパティシン駐日大使が27日、山口県庁で村岡嗣政知事と会談した。軍のクーデターなど政情不安が懸念される中、「軍の下で事態は収束している。今まで通りビジネスや投資で交流を」と呼び掛けた。

 タナティップ氏はタイの情勢を「政治不安が長引き、軍がクーデターをした。事態は収束し、これから民主的なプロセスに進む」と展望。現地邦人の安全確保に万全を期していると説明した。

 その上で「日本からタイに進出した企業のビジネスや投資は今まで通り維持したい」と強調し、必要に応じて大使館が支援するとした。村岡知事は「ぜひ県との結びつきを強めてほしい」と応じた。

 県国際課によると、県内からタイには宇部興産(宇部市)など5社が進出している。クーデターで、進出企業の生産活動などに影響が出たとの情報は寄せられていないという。(村田拓也)

(2014年5月28日朝刊掲載)

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