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胎内被爆者 思い共有 広島で8月 全国連絡会を結成

 原爆投下時に母親のおなかにいた胎内被爆者の7人が8月5日、原爆胎内被爆者全国連絡会(仮称)を結成する。同日午後1時半から、広島市中区の市男女共同参画推進センター(ゆいぽーと)で設立記念の集いを開く。

 集いでは、あの日の記憶がないのに被爆者として語る難しさや、核兵器廃絶に向けた行動の大切さについて語り合う。日本被団協や二つの広島県被団協の役員たちも参加、連携を確認する。

 連絡会は、胎内被爆者同士の交流を深めたり、半生をつづる「自分史」の執筆活動を促したりするのが狙い。昨年10月に呼び掛け人2人が結成計画を発表後、賛同が広がった。

 呼び掛け人の一人、愛媛県原爆被害者の会の松浦秀人事務局長(68)=松山市=は28日、広島市役所で記者会見し「被爆体験はないのに法律上は被爆者で、体験を語れないもどかしさがある。思いを共有することから始めたい」と話した。

 集いは無料で、当日参加可。準備会事務局の三村正弘さんTel090(7375)1211。(加納亜弥)

(2014年5月29日朝刊掲載)

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