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「平和」懸賞論文を募集 広島市立大開学20年事業

 広島市立大(安佐南区)は28日、「平和」をテーマにした懸賞小論文を国内外の大学生と大学院生から募ると発表した。被爆地の大学として、若者に平和分野での探究を促す。本年度の開学20年事業の一環で、初の試み。

 募集期間は6月1日から8月20日まで。テーマは同大の全3学部にちなみ「広島と平和」「科学技術と平和」「芸術と平和」から一つを選ぶ。日本語で4千~5千字▽1人で執筆▽未発表―などが条件。国内部門と、海外在住や日本語を母語としない学生向けの海外部門を設ける。

 学内外の有識者が審査に当たる。部門ごとに最優秀賞1点(賞金20万円)優秀賞2点(同10万円)佳作3点以内(同5万円)を決め、11月に入賞者を発表する。最優秀賞の受賞者は、被爆70年の来年8月6日に中区の平和記念公園である平和記念式典に招く。

 1994年4月に開学した同大は広島平和研究所や国際学部を中心に、平和分野での教育や研究に力を注いできた。事務局は「若い感性ならではの平和への思いを、率直につづってほしい」と呼び掛けている。

 小論文は専用ホームページ(HP)で受け付ける。http://www.20th.hiroshima‐cu.ac.jp/competition/(加納亜弥)

(2014年5月29日朝刊掲載)

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