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千羽鶴にヒロシマの思い 14ヵ国の児童 平和願う 東京から「むつみ園」に寄贈 広島

 広島市中区の原爆養護ホーム舟入むつみ園に28日、東京都港区の西町インターナショナルスクールから千羽鶴が届いた。授業で原爆投下の惨禍を学んだ14カ国49人の小学4年生が平和への願いを込めて折った。

 4月に新設された平和学習の時間に、原爆の子の像(中区)のモデルとなった佐々木禎子さんや被爆アオギリについて勉強。休憩時間も使って折った。

 シンガポール出身のジョアナ・アング教諭が昨夏に観光で広島市を訪れ、子どもたちに原爆について学んでもらおうと授業に取り入れた。オーストラリア国籍のアレックス・スモーリー君(10)は「できることをしたかった。戦争をしている国は武器を使うのをやめてほしい」との願いを込めたという。

 この日は、市内に住む教諭の知人が同園で、入園者代表の佐々木寿美江さん(83)と沖鈴江さん(84)に手渡した。佐々木さんは「多国籍の子が核兵器のない世の中について考えてくれてうれしい」と喜んだ。(西村萌)

(2014年5月29日朝刊掲載)

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