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カンボジア元少年兵が内戦体験語る 女学院高で学習会 広島市中区

 広島市中区の広島女学院高の1年生222人が13日、カンボジア内戦の元少年兵で、現在は同区でカンボジア料理店を経営しているリー・サルーンさん(36)を学校に招き、内戦下の体験を聞いた。

 リーさんは小学5年のとき、少年兵になった。約3年間ポル・ポト派と戦った経験を踏まえ「夜は自分の周りに地雷を埋めて身を守った」「けがや病気で動けなくなった仲間から『殺してくれ』と言われたこともある」と述べた。50人いた同級生のほとんどが、ジャングルでマラリアに感染したり、地雷の被害を受けたりして亡くなったという。

 山下未来さん(15)は「少年兵時代の生々しい体験を聞き、戦争の悲惨さを再認識した」と話していた。

 同校は今春、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール」に指定された。生徒の海外交流プログラムの派遣先にカンボジアを予定しており、4月から同国の内戦についての学びを深めている。(加茂孝之)

(2014年6月14日朝刊掲載)

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