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ヒロシマの心 受け継ごう 永井博士 功績知って ゆかりのバラに説明板

 広島市中区の平和大通り緑地帯にある長崎の被爆医師、故永井隆博士ゆかりのバラの前に24日、説明板が設置された。被爆者医療に尽力した功績を伝えようと、市青年連合会の元会員たちでつくる広島・長崎平和のバラ保存委員会が作った。

 アルミ製でA3判。長崎市で被爆しながら負傷者を治療し、1951年に43歳で亡くなった博士の経歴を紹介している。約10万円の費用は、保存委が集めた寄付を充てた。

 バラを愛した永井博士は49年に平和を願って連合会にバラの木を寄贈。市役所に植樹され、接ぎ木して増やした高さ1メートルほどの木が今、緑地帯に植わる。この日、保存委の7人が設置。委員長の正本良忠さん(81)=西区=は「永井博士がバラに込めた平和への思いを知ってほしい」と話した。(西村萌)

(2014年6月25日朝刊掲載)

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