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アオギリのうた 世界に届け 作者・森光さん 広島の母校で演奏会

 広島市の小中学校で親しまれている「アオギリのうた」を千田小(中区)在籍中に作詞作曲した島根大3年森光七彩(ななせ)さん(21)=松江市=が30日、母校で「里帰り」コンサートを開いた。平和への願いを込めて弾き語り、後輩たちも歌声を重ねた。

 2001年に市が募った「広島の歌」でグランプリに選ばれたのが当時、小学3年生だった森光さん。優しい曲調に、被爆アオギリが苗木を増やしていく様子を歌い、平和への思いを表現した。

 森光さんは体育館に集まった3、4年生約200人を前に、「世界中の人が笑顔でいてほしいとの願いを込めた部分が一番好き。心を込めて歌って」と紹介。同小近くの民家で被爆したピアノで弾き語りをした後、児童たちも合唱し、世代を超えて歌に託した思いを共有した。

 4年小野瑞季さん(9)は「大好きな歌を一緒に歌えてうれしかった。この歌詞みたいにどの国からも戦争がなくなってほしい」と願った。(田中美千子)

(2014年7月1日朝刊掲載)

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