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　ニューヨークの路上画家、ジミー三力谷さん（１９２０～２０１２年）に迫ったドキュメンタリー映画の上映会が２６、２７の両日、江田島市江田島町の海友舎であった。計約６０人が鑑賞、広島で育った日系２世の半生にふれた。

　日本での兵役を拒んで渡米しながら、太平洋戦争を機に、日系人強制収容所へ入れられて絵を支えに生きた姿を紹介した「ミリキタニの猫」（０６年）。観客は、戦争の非合理さを訴える三力谷さんの姿に見入っていた。

　初日の２６日は、米国から来日した映画のプロデューサー、マサさんのトークイベントを開催。収容所があったツールレイク（カリフォルニア州）の巡礼ツアーの様子や「個性が強かったけどおちゃめな人だった」などと、人となりも紹介した。

　８月１～３１日は、廿日市市のはつかいち美術ギャラリーで三力谷さんの絵画約７０点を紹介する美術展がある。無料。月曜休館。（貞末恭之）

（２０１４年７月２８日朝刊掲載）