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三次の中学生 米友好訪問へ 絆20年 カーター元大統領が縁 25人 期待胸に事前学習

 三次市内の中学3年生25人が8月5日から12日まで、友好都市の米国ジョージア州アメリカス市へ赴く。現地出身のジミー・カーター元大統領が1990年に旧甲奴町を訪れた縁で、95年に友好提携して20年目。中学生の訪問は23回目を数える。生徒は「将来に生かせる何かをつかみたい」と意気込んでいる。(松本大典)

 25人は甲奴中17人、十日市中4人、吉舎中2人、塩町中と布野中各1人。夏休みに入って甲奴町のジミー・カーターシビックセンターで事前学習を重ねた。カーター元大統領や、黒人の公民権運動を引っ張ったキング牧師について学んだり、両親の紹介などホームステイ先での話題を考えて、引率の英語教諭から英会話を習ったりした。

 現地では、学校訪問やボランティア団体との交流などを予定。カーター元大統領との直接対面も調整中だ。十日市中の平木亜優さん(14)は「カーターさんに会って話をしてみたい」。甲奴中の下井聡太君(14)は「英語は苦手だけど、何とかコミュニケーションを取って成長したい」と気持ちを高ぶらせる。

 市甲奴支所によると、中学生のアメリカス市訪問は91年から始まり、過去22回で計620人の生徒が赴いた。当時の経験をきっかけに英語教諭になった甲奴中の卒業生もいる。ことしは増田和俊市長が訪問団長を務め、「新たな交流の仕組みづくりにつなげたい」と意欲を示している。

(2014年7月31日朝刊掲載)

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