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戦没者2923人追悼の合唱 庄原で式典

 庄原市の戦没者追悼式・平和祈念式典が20日、同市西本町の市民会館であった。遺族や市民約600人が参列し、第2次世界大戦で犠牲になった同市出身の2923人の冥福を祈った。

 木山耕三市長が「現在の平和は、戦没者の犠牲と、多くの方々の努力でもたらされていることを忘れてはならない」とあいさつ。市戦没者遺族会の井沢聖昭会長(76)は「戦争を知る世代は少なくなったが、若い人に戦争の悲惨さを繰り返し語り継いでいく」と述べた。

 山内小児童による「ふるさと」などの合唱=写真=の後、参列者は白い菊の花を献花台に手向けた。ニューギニアで兄が戦死した同市西城町平子の原田尚真さん(83)は「勉強しろとよく怒られたが、優しい兄だった。弟はまだ頑張っていますと伝えた」と目を潤ませていた。

(2014年8月21日朝刊掲載)

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