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NIE支えて20周年 広島県推進協が記念フォーラム

 NIE(教育に新聞を)の取り組みを支える広島県NIE推進協議会の設立20周年記念フォーラムが23日、広島市中区の中国新聞ビルであった。記念講演や中高生、教諭たちによるシンポジウムがあり、県内の学校の教諭や報道関係者たち約150人が参加した。

 協議会会長で広島大大学院の小原友行教授が「広島県NIEで育った子どもたち~20年間の希望の物語~」と題して講演。中国新聞社など主催の「みんなの新聞コンクール」に触れ、「毎年応募、受賞する子どももおり、成長の姿が見えてくる試みだ」と評価。「好奇心を育むような記事をさらに用意してほしい」と求めた。

 続いて中高生や大学生、保護者、NIEを担当する教諭たちが「新聞で育った私たち」をテーマに意見交換。県立広島中2年山本英恵さん(14)は「新聞5紙を毎日読み比べている。多様な考えや視点が学べるのが魅力」と話し、中国新聞ジュニアライターで、広島大付属高1年中原維新さん(15)は「取材や執筆を通じ、記事化する難しさを知った」と報告した。

 協議会は1994年7月設立。教諭向けの学習会や公開セミナーの開催などを通じ、NIE活動の普及に努めている。(加茂孝之)

(2014年8月24日朝刊掲載)

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