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戦没者悼む心を歌で継ぐ 光の児童合唱団、オリジナル曲披露

 太平洋戦争で犠牲となった光市内の戦没者らを慰霊する市戦没者追悼式が23日、同市島田の市地域づくり支援センターであった。遺族や関係者たち約180人が参列。地元の合唱団は、光市での空襲と戦争の悲惨さを伝えるオリジナル曲を初披露した。

 市川煕市長は「戦争で学んだことを教訓に、平和を守っていく」と式辞を述べた。市内の小中高生でつくる「児童合唱団ひかり」の18人は、オリジナル曲「永久(とわ)に響け! 平和の歌声」を参列者に披露。指揮者を務める金子ますみさん(50)=光市室積大町=が5月に作詞し、金子さんの知人がメロディーを付けた。

 「明日には終わりを告げることを 何も知らず」。1945年8月14日の旧光海軍工廠(こうしょう)の空襲への思いを歌詞につづった。金子さんは「戦争体験を風化させないよう、歌い継ぎたい」と話していた。(松尾直明)

(2014年8月24日朝刊掲載)

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