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終了は来月以降に 宍道断層調査 中電 掘削調査 着手できず

 中国電力は25日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)南約2・5キロの宍道断層(約22キロ)周辺で進めている追加調査について、終了時期が当初予定の8月下旬から9月以降にずれ込むことを明らかにした。活断層の長さを確定させるための掘削地点の選定に手間取っているため。

 調査は、2号機の再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査で受けた指摘を踏まえ、6月に始めた。現時点で終了時期のめどは立っておらず、審査の長期化につながる可能性もある。

 中電によると、25日時点で宍道断層の東端付近で予定した掘削調査「ピット調査」に着手できていない。宍道断層とは別の周辺2断層の活動性を調べるため事前にボーリング調査したが、活動の有無の確認に必要な断層間の境を特定できなかった。現在6度目のボーリング中。ピット調査が始まれば、約2週間で調査が終わるという。

 同時に進めている原発周辺海域の3活断層の調査は、いずれも予定通り8月中に終わる見込みという。中電は「調査の精度を重視し、慎重に進めた結果」としている。(樋口浩二)

(2014年8月26日朝刊掲載)

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