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核廃絶 力強くアピール 高校生平和大使が帰国 広島

 核兵器廃絶を訴える第17代高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れた県内の高校生2人が25日、広島市役所で帰国報告の記者会見をした。

 大門高3年中村祐理さん(17)=福山市、県立広島高1年片山実咲さん(15)=尾道市=の2人。全国の大使18人とともに、17~22日の日程で広島、長崎両市を拠点にする市民団体から派遣された。

 19日は国連欧州本部で、国連幹部を前に英語でスピーチ。中村さんは「武力ではなく、言葉の力で未来を創れる」とアピールし、片山さんは入市被爆した祖母の体験を伝え「核兵器の廃絶は全ての命の未来が懸かっている」と訴えたという。

 ベルンの繁華街では核兵器廃絶を求める署名活動をした。1時間で110筆を集めたが「核兵器は平和を保つのに必要」と署名をしなかった市民もいたという。会見で中村さんは「小学生に原爆の絵本を読み聞かせ、小さい頃から平和について考える活動ができれば」、片山さんは「若者と積極的に意見交換したい」と話した。(岡田浩平)

(2014年8月26日朝刊掲載)

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