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胎内被爆者の会発足 「核兵器のない社会を」

 広島、長崎への原爆投下時、母親のおなかの中にいた「胎内被爆者」が5日、広島市内で、「原爆胎内被爆者全国連絡会」を設立した。会員同士で交流を深め、体験を継承する。

 胎内被爆者は全国に7351人いる。うち広島県は3522人、長崎県は1588人、兵庫県は158人。

 この日は奈良、香川、東京などの22人が出席し、愛媛県の松浦秀人さん(68)が「私たちは最年少の被爆者。ともに核兵器のない社会をつくりたい」とあいさつ。参加者は、健康に不安を抱いて暮らしてきたことや、長く被爆者と明かさなかったことなどを語った。

 原爆で失明した母に育てられた寺田美津枝さん(68)=広島市安佐南区=は「母は5人きょうだいを本当に苦労して育ててくれた。少しでも子どもたちに伝えたい」と話した。

 同会は会員を募っている。胎内被爆者の家族なども参加できる。世話人の三村さんTEL090・7375・1211(斉藤正志)

(神戸新聞8月6日朝刊社会面掲載)

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