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原爆パネル展 14年ぶり再開 防府の団体 被爆70年控え継承に力

 広島、長崎での原爆被害を伝える防府市原爆被害者の会(175人)主催のパネル展が26日、防府市戎町のアスピラートで始まった。パネル展は役員の高齢化などから2000年を最後に途絶えていたが、来年の被爆70年を前に14年ぶりの開催にこぎつけた。28日まで。

 パネルは30枚で、焼け野原になった原爆ドーム周辺の写真や原子爆弾の構造、被爆者の体験などを紹介する。同会会員で市内に住む児童文学作家那須正幹さんの原爆を題材にした絵本も置いた。午前10時~午後4時で、最終日の28日は午後3時まで。

 同会によると、会員からパネル展の再開を求める声が寄せられ、今春の役員改選を機に被爆70年に向けた被爆体験の継承活動に力を入れることになったという。パネルは日本被団協(東京)から購入し、今後も活用する。

 林三代子副会長(73)=同市本橋町=は「まだ体力のある私たちの代で本気になって語り継がなくては。被爆体験を伝え、自分のこととして考えてもらうよう呼び掛けたい」と話した。(柳岡美緒)

(2014年9月27日朝刊掲載)

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