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東京で原爆犠牲者追悼 遺族や議員180人 冥福を祈る

 東京都が主催する「原爆犠牲者追悼のつどい」が28日、葛飾区の区地域産業振興会館であった。遺族や被爆者、国会議員、都議たち約180人が参加。69年前に被爆し、亡くなった人たちの冥福を祈った。

 都の梶原洋福祉保健局長が「2020年の東京五輪を成功させ、亡くなられた方々の願いである夢と希望にあふれた平和な世界を次世代への財産として引き継ぐ」との舛添要一知事の式辞を代読した。死没者の名前が読み上げられる中、参加者は折り鶴を模した式壇に献花した。

 東京の被爆者団体「東友会」の大岩孝平代表理事(82)=三鷹市=は「核兵器の恐ろしさを、忘れてはならない人類の記憶として継承していかなければならない」とあらためて誓った。

 東京の慰霊式典は1965年から東友会が続けてきたが、被爆者の高齢化に伴い、昨年から都が引き継いでいる。都内の被爆者は3月末現在で6261人。(藤村潤平)

(2014年9月29日朝刊掲載)

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