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「黒い雨」指定拡大訴え 岡田幹事長と被爆者ら面会

■記者 金崎由美

 民主党の岡田克也幹事長は11日、広島市南区のワークピア広島で被爆者や住民団体と面会した。

 「上安・相田地区黒い雨の会」(清木紀雄会長)の会員たちが証言。同地区は原爆による「黒い雨」の大雨地域(健康診断特例区域)の指定エリア外だが、「激しく降ったことをはっきり覚えている」と訴え、被爆者健康手帳取得の道を開く指定拡大を求めた。

 広島県被団協の坪井直理事長(85)は「被爆者は高齢化している。問題解決を急いでほしい」と強調した。

 岡田氏は、南区の放射線影響研究所も視察した。米政府の運営補助金が円高で目減りしており、放影研労働組合の空美佐江委員長が予算措置を要望した。

 被爆者や住民団体などとの懇談を終えた岡田氏は「要望を真摯(しんし)に受け止め、党として何ができるか議論したい」と語った。

(201年12月12日朝刊掲載)

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