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カレーの感謝 伝えたい 集団疎開の旧六甲国民学校卒業生15人 婦人会メンバー捜す

 第2次大戦末期に、岡山県笠岡市へ集団疎開した旧六甲国民学校(神戸市)の卒業生が、当時カレーライスを食べさせてもらうなどお世話になった婦人会の人たちを捜している。26日から2日間、笠岡市を訪れる予定で「ぜひお礼が言いたい」と情報を求めている。

 再訪する卒業生は1944年度に同校6年生だった島村悦子さん(82)=愛知県日進市=たち15人。同9月から45年3月まで笠岡の寺や旅館に寝泊まりし、笠岡商業学校(現笠岡商高)などの空き教室で学んだ。

 島村さんたちは同1月2日に婦人会大磯地区班長の家に招かれ、昼にカレーライス、夜はすしを食べ、入浴もした。名前は分からないが、家には50歳の女性、役場に勤める娘、女学校の先生、赤ちゃんがいた、という。

 卒業生は79年、2007年にも笠岡市に来たが、学校などを回って時間が過ぎた。体力の限界から今回を旅行を兼ねた最後の訪問にする。島村さんは「苦しい中での親切が、うれしかった」と情報を求める。連絡は幹事の桓谷道彦さんTel078(821)6627。(谷本和久)

(2014年10月22日朝刊掲載)

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