×

ニュース

フィンランド×広島 女性作家2人が作品展 広島市中区

 フィンランドと広島市を拠点に、平和を主題とした創作を続ける現代美術の女性作家2人の作品展「見えない橋」が、同市中区中町のヱビデンギャラリーで開かれている。絶えぬ紛争の和解への願いと、国境を越えた友情を重ね、初めて企画した。

 縦50センチ、横180センチの油彩画2点を出品したのはサデ・ヒーデンカリさん(49)。フィンランドの湖の夜景と晴天の天橋立(京都府)をモチーフに、月と太陽を眺める2人の女性を幻想的に描いた。

 2007年にサデさんと出会い、フィンランドの平和美術祭に参加した瀬戸理恵子さん(南区)は、段ボールで造形した6点。サデさんの作品の両脇に配した高さ約2メートルのオブジェは、絵の上をつなぐようなアーチ橋の親柱にも見える。

 「遠く離れた場所でも同じ空を眺めるように、つながり合えるのが人間」とサデさん。瀬戸さんは「時間と空間を超える平和を求める心や友情を感じてほしい」と呼び掛ける。

 平和大通りに面した会場で、ガラス越しに鑑賞する。来年1月12日まで。(石川昌義)

(2014年10月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ