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研究集積や活動支援 国際平和拠点 構想を策定へ 広島県が新年度

■記者 高橋清子

 広島県は2011年度、核兵器廃絶や世界平和の構築に向けた「国際平和拠点ひろしま構想」を策定する。平和に関する研究の集積や、非政府組織(NGO)など民間の活動支援など被爆県が果たす役割を明確化し、関連施策を実行に移すのが目的。

 国内外の平和活動家や有識者10人でつくる構想策定委員会を新設。(1)平和研究の成果を収集して共有(2)人材育成やNGO・NPOの支援(3)平和のメッセージを効果的に世界に発信する手法―などを探る。「国際平和拠点ひろしま」の理念や県の役割、活動内容などを構想に盛り込む。

 湯崎英彦知事は昨年11月、広島市で開かれたノーベル平和賞受賞者世界サミットのスピーチで、核兵器廃絶の具体的な道筋や核抑止に代わる新たな安全保障体制を構築する必要性に言及。国際平和をめぐる被爆地の拠点性の向上を訴えた。構想の策定は、湯崎知事が知事選のマニフェスト(公約集)に掲げていた。

(2011年1月13日朝刊掲載)

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