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仏核実験元従事者 原爆資料館を見学

■記者 金崎由美

 フランスが南太平洋の仏領ポリネシアで行った核実験に従事した元作業員や支援団体のメンバーたちが20日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。

 仏領ポリネシアのタヒチ島在住の5人。非政府組織(NGO)ピースボートが主催する船旅で、23日に日本の被爆者とともに横浜港から出港するのに先立ち被爆地に入った。

 5人は原爆慰霊碑に花をささげ、原爆資料館を見学。爆心地付近の惨状を再現したパノラマ模型や、原爆被害を説明するパネルに見入った。

 核実験場の元労働者レジス・グディングさん(56)は、ムルロア環礁での核実験による「きのこ雲」の写真展示の前で立ち止まり、「フランス政府は被害の実態を隠し続けている」と憤っていた。

 オーストラリアのウラン採掘に反対する団体メンバー4人も同行した。

(2011年1月21日朝刊掲載)

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