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日米のCG専門家 ドームを見学 次回作の資料に

■記者 金崎由美

 被爆前の爆心地周辺をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した映画の制作に参加した日米の専門家たちが26日、広島市中区の原爆ドームの内部を見学した。

 南カリフォルニア大准教授のエリック・ハンソンさん(50)たち3人。会社社長田辺雅章さん(73)=西区=が監督を務めた映画で、原爆ドームの再現を担当した。25日にあった国際会議で広島入りした機会に次回作での資料収集を兼ねて訪れた。

 市職員の案内で原爆ドームの敷地に入ったハンソンさんたちは、ドームの東隣にあった田辺さんの生家跡に花を手向けて黙とう。がれきが散乱するドーム内部や周囲を田辺さんとともに歩いた。「スパイダーマン」など数多くのハリウッド映画で視覚効果を担当したハンソンさんは「実際に見て、原爆の破壊力を実感した」と話していた。

(2011年1月27日朝刊掲載)

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