×

ニュース

サーローさんを平和大使に任命 広島市

 広島での被爆体験を英語で証言しているカナダ・トロント市のサーロー節子さん(82)が19日、広島市の「ひろしま平和大使」に任命された。市役所で松井一実市長から委嘱書を受け取り「核兵器は普遍的な問題。一人一人に関心を持ってもらえるよう活動したい」と意気込みを語った。

 市が出身者やゆかりの人を任命する「ひろしま平和大使」は、海外で核兵器廃絶の願いを伝える役目を担う。フランス在住の美帆シボさん(64)たちに続き、5人目。

 南区出身のサーローさんは13歳の時、学徒動員されていた二葉の里(現東区)の陸軍第二総軍司令部で被爆。大学卒業後に留学先の米国で平和活動を始めた。結婚後にカナダへ移住し、欧米や日本などで精力的に証言活動をしている。(川手寿志)

(2014年11月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ