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艦載機移転の先行認めぬ 沖縄知事選受け岩国市長

 山口県岩国市の福田良彦市長は20日の記者会見で、16日に投開票の沖縄県知事選で米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する前那覇市長翁長雄志(おなが・たけし)氏が当選したのを受け、「普天間移設と切り離して(米海兵隊岩国基地への)空母艦載機移転だけを進めることは認められない」と述べた。

 岩国の負担だけが増える事態は受け入れられない、とのスタンスをあらためて示した。一方で、昨年12月に仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事が辺野古沿岸部の埋め立てを承認したことを踏まえ、「選挙結果で直ちに普天間移設の見通しが立たなくなったとの認識は持っていない」と説明。普天間飛行場の全面返還が最も大切だとし、翁長氏の考えや動向を注視していく姿勢を示した。

 在日米軍再編に伴い、岩国基地には2017年ごろまでに米海軍厚木基地(神奈川県)から艦載機59機が移転する計画となっている。(野田華奈子)

(2014年11月21日朝刊掲載)

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