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核廃絶へ30年 決意新た 原爆被害者の会が記念式 広島市中区

 広島市原爆被害者の会は24日、結成30周年の記念式を中区の平和ビルで開いた。核保有国の核実験に抗議する座り込みや体験記の出版を振り返り、来年の被爆70年に向けて核のない世界の実現へ決意を新たにした。

 被爆者や被爆2世たち約40人が集まった。片山春子会長(84)が「この節目を機に、もっと頑張らないといけない。若い人にも活動をバトンタッチしていきたい」とあいさつ。被爆者の高齢化を踏まえ、「被爆70年に向け、2、3世や支援者の仲間を増やしたい」と「30周年の決意」が読み上げられた。

 片山さんたち結成時からの会員4人の対談もあり、初代会長を務めた瀬戸高行さん(88)は「核と人類は共存できないという理念を次世代に引き継ぐ」と強調。反原発の運動を盛り上げようという声も続いた。

 同会は被爆者や家族、2世たちが集まり1984年11月に発足。会員は一時、50人を割る時期もあったが、現在は約200人。(境信重)

(2014年11月25日朝刊掲載)

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