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沖縄戦の体験 中学生に語る 福山の松田さん

 沖縄で国内唯一の地上戦から生き延びた、福山市久松台の牧師松田勝也さん(80)が26日、同市千田町の盈進中で、2年生約120人に戦争体験を語った。

 松田さんは沖縄県宜野座村で育った。1945年4月に米軍が沖縄に上陸する直前に、山中の小屋に避難し、数カ月間過ごした。同級生の兄が米兵に撃たれて亡くなったり、避難してきた男性にスパイの疑いがかけられ、日本兵に殺されたりしたという。

 松田さんは当時の軍人が所持していた日本刀や銃のレプリカなどを見せながら「戦争は人間を悪魔にする」と話した。

 2年生は来年2月、沖縄県に修学旅行に行く。神原晃治君(14)は「戦争は残酷。繰り返したくない。現地で沖縄戦の実態を見て友人たちに伝えたい」と話した。(小林可奈)

(2014年11月27日朝刊掲載)

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