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オマーンでヒロシマ発信 大使館など 30日から原爆展

 中東オマーンの首都マスカットで、日本大使館や広島市などが30日から、同国で初の原爆展を開く。市は原爆資料館(中区)の志賀賢治館長を派遣し、被爆の実態と核兵器廃絶への願いを伝える。

 「ヒロシマ平和都市写真展」と題し、現地で最大の商業施設に、被爆者の姿や市の平和施策を伝えるポスター30枚を展示。アフガニスタンのカルザイ前大統領たち市を訪れた著名人の様子や縮景園(中区)など広島の見どころを紹介する写真パネルも別に約40枚並べる。会期は1週間、入場は無料という。

 志賀館長は28日から6日間の日程で訪れ、開幕初日の式典に出席。大学やインターナショナルスクールで、原爆の非人道性や核兵器廃絶の取り組みについて講演する。

 日本大使館が主導し、市や、1994年の広島アジア大会を機に同国と交流する広島オマーン友好協会(安佐南区)が協力、共催する。市国際交流課は「被爆から復興を遂げた今の広島の姿まで、丸ごと伝える機会にしたい」としている。(田中美千子)

(2014年11月28日朝刊掲載)

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