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原爆ドーム健全度調査 5日から広島市

 広島市は5日、世界遺産の原爆ドーム(中区)の健全度調査を始める。劣化状況を把握するため、1992年度から3、4年に1回しており、今回で8回目。来年4月まで、ドームを足場やシートで覆う。

 高さ約25メートルのドームの周りに1カ月かけて足場を組み、網状の落下防止用シートを張る。来月上旬から、ひび割れや地盤沈下、壁面の傾きなどを調べる。

 事業費は約2500万円。国の補助金と市原爆ドーム保存事業基金で賄う。調査結果を有識者たちでつくる市の委員会に報告し、必要に応じて補修する。

 調査に合わせ、市は前回までに分かった劣化の著しいひび割れを補修する。来年8月6日以降に、本格的な耐震工事に取り掛かる予定で、実施設計のための調査も同時に進める。

(2014年12月3日朝刊掲載)

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