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核の地層処分 仕組みを解説 山口でシンポ

 原発で出る「核のごみ」を地中深くに埋める「地層処分」を考えるシンポジウムが6日、山口市のパルトピアやまぐちであった。電力会社などが出資する原子力発電環境整備機構(NUMO、東京)が開き、住民たち約60人が参加した。

 NUMOの担当者が、原発で使い終えた核燃料を再処理し、残った廃液をガラスと一体化させて地中に埋める地層処分の仕組みを解説。難航している最終処分地の選定で、国が活断層や火山活動の影響を受けにくい複数地域を候補地として示す新方式を説明した。

 パネル討論では、山口県平生町の主婦黒田愛子さん(62)が「(中国電力が建設を計画する)上関原発は友人と話題にするが、使用済み核燃料の話は出ない。国民に理解してもらう活動が遅れている」と苦言を呈した。

(2014年12月7日朝刊掲載)

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